福祉分野に携わる人の心構えとは?
福祉の視点で利用者の援助活動をしていくときにいくつかの原則があるといわれます。
第1に受容する心を持つことです。
様々な悩みや背景があって生まれてきた福祉のニーズに対して私達はトータルにその人とそのニーズを受け入れることが大事だといわれます。
そこから客観的な援助活動が作られていきます。
また、自分を受け入れてくれているということを実感することで、利用者も心を開いて援助を受ける心の準備ができることになります。
また、この受容ということは援助者自身の心の動き自体をその援助者白身が受けとめるということも大切です。
今、福祉の分野ではノーマライゼーション(障害者などを楷別視しないで普通の人と同じように社会に受け入れていく考え方)自然で普通の生活づくりの支援が大事だといわれます。
自然でフランクな人間関係ができるためには援助者も援助を受ける側もフランクな心で人間関係をつくることが大事です。そのためにあるがままの自分を受け入れる気持ちが大切になります。
2番目には非審判的な態度といわれます。
それは生活上の悩みを持つ福祉サービスの利用者は、自分がやっていたことを批判されるのではないか、間違ったことをしているのではないかという心を常に持っています。
相談援助にあたり、援助にあたる側が利用者の行為、考え方に対してそれは「良い」「悪い」という判断を下す態度をとれば、援助を受ける側は素直な気持ちで援助を受けることが難しくなります。
受容するということと関連しながら非審判的な態度で、あるがままにその人を受け入れることが大事です。
その中から自分自身で問題を解決したり、自分白身で自立の意欲を掴み取っていく心の強さが生まれてくるのです。
3番目には傾聴する態度です。
話し上手は聞き上手といわれますが、相談においても大切なことは利用者が自分自身の心をさらけだし、その中から自分の選ぶ道、進む道を自己決定していくことが大事です。
そのためにも傾聴するという態度が大切です。
また、傾聴の中にも混乱をしている利用者に一定の判断ができていくような示唆を投げ掛け、心の整理をしていくような言葉掛けや相談の方法を心がけていくことが必要です。
4番目には個人の秘密の保持です。
言うまでもなく個人の生活に立ち入った援助ですから、利用者は白分のことを他人に話されることを非常に心配します。
福祉の実践者としての基本的な心構えとして利用者の秘密については秘密保持の義務があることを十分に理解をしておいて下さい。
これがなくては決して利用者の信頼を得ることはできません。
今まで申し上げてきたことは福祉の仕事を目指すあなたに必要な心構え、サービス利用者に対しての態度です。
次に述べるのは、福祉や介護分野だけでなく医療分野に携わる人にとって、もっと踏み込んだ、大事な点について述べていきましょう。
まず、対人援助活動であるということは常に自分を磨き、自分の資質を高めていくという向上心を持つことです。
それは、研究的でもあり、常に真実を求める真剣な仕事に対する態度です。
次にフェア、公正な価値観を持つことです。
自分自身が公正な価値観を持っているかということを常に問い掛けながら利用者に相対していくことで、信頼関係を作り上げることができます。
また、そのベースには相手を思いやる親切な心がなければなりません。
良い人間関係を作り上げていくには、相手から親切な人だと思われることが大事です。
しかし、それも押しつけたものではなく公正な価値観が背景にあり、
相手の自立を援助していくという原則を保ちつつ、常に相手を思いやる心だということができます。
そしてまた、「気づき」の大切さを知ることです。
相談活動を通じ、自分自身の持つ問題点や大切なことを気づかせることの大切さを知ることです。
説得や、理詰めの言葉で人は納得することはありません。
自分の心を吐露すること、その中から自分の持つ問題点に気付いてこそ自分で問題解決の方向性を見付けることができるのです。
気づくということの大切さを知っておく必要があります。
そのことも含めて心と体が健康であり、プラス志向の明るい人柄であることが福祉の仕事をする人に期待されています。
「この人は私のことを常に心配してくれ、また私を支えてくれる。この人と話をしていると明るい気持ちになれる」
といわれるような人になっていくことが福祉を目指すあなたに心がけていただきたいことです。
あなたの豊かで優しい心が、人の助けを必要として悩んでいる多くの人にとって、幸せを届けるメッセージになることを祈っています。-----
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